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きょうだいでプログラミング作品を作るには?操作の取り合いを防ぐ役割・交代シート

コラム

きょうだいでゲームや動く絵を作り始めたのに、一人がマウスを離さず、もう一人は「自分の作品じゃない」と離れてしまう。そんなときは、交代する時間だけでなく、「操作する人」と「何を作るか決める人」を分けて約束する方法を試してみてください。

ここでは、一台の端末で一つの作品を作る場面に絞り、役割の分け方、交代の区切り、相手の担当を変える前の確認を紹介します。家庭用の提案であり、必ずけんかを防げる方法ではありません。二人とも共同制作をしたいか、確かめるところから始めましょう。

まず「一緒に作る部分」を小さく決める

最初から「二人でゲームを完成させよう」と決めるより、「同じ画面に、それぞれが考えた生き物を登場させよう」のように、共有する部分を限定することをおすすめします。

Scratch Foundationの家庭向けガイドでも、きょうだいや友達の共同制作では、双方に関わりのある興味を探すことが提案されています。参考:Creative Learning Guide for Families(英語・PDF)

たとえば、一人は海の生き物が好きで、もう一人は乗り物を作りたいとします。「どちらかに合わせて」ではなく、「潜水艇が魚に出会う場面を作るならどう?」と、接点を候補として出します。これは説明のための架空の例です。

二人が同意したら、今日一緒に作るのは出会いの場面まで。得点や次のステージは、後で相談することにします。片方が望んでいない機能まで、共同作業に含める必要はありません。

接点が見つからなければ、別々の作品で構いません。同じテーマで別々に作り、最後に見せ合う形も選べます。「一緒に取り組む」と「同じファイルを編集する」は、分けて考えてよいことです。

操作する役だけでなく、決める担当を用意する

共同プログラミングの方法として、Code Clubは、コードを書く「ドライバー」と、内容を見て考える「ナビゲーター」に分かれ、役割を交代する進め方を紹介しています。参考:Code Clubによる共同制作の解説(英語)

家庭では、これを「操作する係」と「次に試すことを伝える係」と呼んでもよいでしょう。ただし、操作していない子に「見ていて」と伝えるだけにはしません。その子にも、具体的に選んだり確かめたりする仕事を用意します。

場面 操作する係 次に試すことを伝える係
魚の動きを作る 相談した命令を画面上で組み立てる 泳ぐ向きや止まる場所を提案する
潜水艇の登場を作る 位置や動きを設定する どこから現れるかを絵や指さしで示す
出会いの場面を見る 作品を実行する 決めた順番で登場したかを確かめる

さらに、画面を操作しているからといって、すべてを決めてよいわけではないという約束を置きます。魚の見た目は魚の担当が選ぶ、潜水艇の形は潜水艇の担当が選ぶ。二人が出会う場所は一緒に決める、という分け方です。

この担当分けは、本記事で提案する家庭向けの工夫です。厳密な分業にする必要はありませんが、「誰の希望を聞いてから変えるか」を先に決めておきます。

経験のある子を、ずっと先生役にしない

操作に慣れた子には、「今回は言葉で案内する」「頼まれた操作だけ代わる」といった役を提案してみましょう。説明する役を嫌がるなら、無理に引き受けさせません。

反対に、操作に慣れていない子も、ずっと絵や音だけの担当に固定する必要はありません。本人が操作したいときには、取り組む範囲を小さくし、その子が触る番を作ります。年齢ではなく、今回それぞれがやりたい仕事を聞いて決めます。

交代は「終わったら」ではなく、区切りを先に決める

「できたら交代」では、何をもって終わりとするかが曖昧です。動きを一つ加えた後に、色も背景も直したくなれば、交代が先延ばしになります。

Code Clubの解説では、操作と確認の役割を定期的に交代する方法が示されています。参考:役割交代を含むペアプログラミングの進め方(英語)

家庭で試すなら、時間で区切る方法と、作業で区切る方法から、二人が納得できるものを選びます。

  • 時間で区切る:開始前にタイマーの区切りを相談し、合図が来たら役割を替える。
  • 作業で区切る:「魚を端まで動かして、一度実行したら交代」のように、終わりを具体化する。

どちらが適切かは家庭や作業によって違います。「ゲームができたら」は広すぎますが、「登場位置を決めたら」なら、その場で終わりを確かめられます。

交代の直前には、操作していた子が「今はここまで。次はここを触る」と伝えます。途中でも区切りが来たら一度手を離し、延長したい場合は相手に確認する約束にしてください。毎回、操作している側だけが延長を決める形にはしません。

画面の外にも、今の作品につながる仕事を置く

Scratch Foundationの家庭向けガイドは、共同制作に紙での構想や絵コンテなど、画面を使わない活動を取り入れることも提案しています。参考:きょうだい・友達との制作を支えるヒント(英語・PDF)

たとえば、次に出すせりふを紙に書く、潜水艇が進む道を描く、といった仕事です。終わったら作品にどう使うかを一緒に確認しましょう。「待つためだけの別作業」にはしないことを、この家庭向けの進め方では大切にします。

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そのまま使える「共同制作の役割・交代シート」

制作前に、次の欄を一緒に埋めてみてください。文字を書くのが難しければ、保護者が聞き取って書く、担当する絵を指さす、といった方法でも使えます。

決めること 書き込み欄 記入例
今日一緒に作る部分 ____ 魚と潜水艇が出会う場面
それぞれが決める担当 A:__/B:__ Aは魚の見た目、Bは潜水艇の形
二人で決める部分 ____ 出会う場所と登場の順番
最初の役割 操作:__/提案・確認:__ Aが操作、Bが進む道を伝える
交代の区切り ____したら交代 潜水艇を動かして一度実行したら
相手の担当を変えたいとき ____してから変える 変えたい場所と理由を伝え、確認する
合意できないとき ____ その変更は保留し、別の担当を進める

このシートは、保護者が約束違反を採点するためのものではありません。「次は誰の番だった?」「ここは一緒に決める場所だったね」と、決めた内容を見直すために使います。

作業中に役割を変えたくなったら、二人が納得しているか確認して書き換えて構いません。一人だけが我慢していないかを確かめながら使ってください。

相手の担当を変えたいときは、手を動かす前に相談する

たとえば、魚の担当が青色を選んだ後で、操作している子が「海と同じ色で見えにくい」と感じたとします。ここで、黙って赤色に変えるのではなく、変更案として伝える約束にします。

「魚が背景に隠れて見える。背景を変えるか、魚に縁を付けるのはどう?」。このように、困っている点と候補を分ける言い方を試せます。魚の色を変える以外の案も、相談の対象になります。

担当した子が変更を望まない場合、その場で決着をつけなくても構いません。該当箇所を保留して別の部分を進める、別案は紙に描いておく、共同制作をいったんやめる、といった選択肢を用意します。

相手の作った部分を消すことが続く、片方が「触ってほしくない」と伝えている、交代より別々に作りたい気持ちが強い。そうした場合は、共有作品を続けること自体を見直しましょう。無理に一つにまとめない方針も選べます。

よくある質問(FAQ)

幼児と小学生でも、一つの作品を作れますか?

まずは、二人とも同じ作品に関わりたいかを確かめてください。試すなら、幼児が登場する絵を選び、小学生が相談した動きを設定するなど、小さな場面から始める方法があります。ただし、幼児を選ぶ役、小学生を操作する役に固定せず、本人の希望に合わせて替えます。

二人ともマウスを使う役を希望したら?

最初の順番と交代の区切りを決め、どちらにも操作する番を用意します。操作していない間の役が嫌だという場合は、共同制作ではなく、同じ端末を順番に使って別々の作品を作る方法も検討してください。

上の子が「教えるのは嫌」と言ったら?

教える役を外します。上の子も、自分の作品を作りたい参加者として扱いましょう。下の子に必要な補助は保護者が引き受けるか、二人で編集する範囲を減らします。上の子の参加条件を、きょうだいの世話にしない進め方を提案します。

二人のアイデアが合わないとき、親が決めてもよいですか?

使用できる時間など家庭の条件は保護者が示して構いません。一方、作品の内容はすぐに親が採用案を決めず、それぞれの担当に分けられるか、変更を保留できるかを確認してみてください。合意がなければ、別作品に分けることもできます。

CotoMiraiで、きょうだいの共同制作を体験できますか?

きょうだい同席での共同制作や、一台の端末を共有する体験に対応できるかは、確認した公開案内では不明です。希望する場合は、申し込み前に確認してください。公式の入会方法・体験申し込みの案内では、年中以上は無料体験会、年中未満はプログラミングトイスポットへの参加が案内されています。

家庭で試した役割を、次の学びにつなげる

共同制作では、操作を分けるだけでなく、それぞれが何を決められるかまで約束してみましょう。二人の希望が合わない日は、別々に作っても構いません。

CotoMiraiでは、年齢・興味・理解度に合わせた個別指導で、プログラミングやロボット、デジタルものづくりに取り組めます。家庭で「絵を考えたかった」「自分で操作したかった」と分かった希望があれば、体験時に伝えてください。共同制作への対応可否とは分けて、それぞれの学び方を相談できます。

CotoMiraiの無料体験・入会方法を見る

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