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子どものScratch作品にネットの画像・音楽を使っていい?素材の利用条件の確かめ方

コラム

子どもがScratchで作ったゲームに「好きなアニメの画像を入れたい」「動画で聴いた曲を流したい」と言い、使ってよいのか迷っていませんか。ネットで見つけたという理由だけでは使えると判断できません。公開する作品には、権利者が示す条件を確認でき、Scratchへの投稿に必要な許諾も満たせる素材を選びましょう。

文化庁も、ネット上の画像について、誰の著作物なのかを調べ、権利者の意思を確認するよう説明しています。まずは文化庁「著作権、これってOK?NG?」の第6問で基本を確認できます。

この記事では、Scratchで公開する作品に使う画像・音楽の選び方に絞り、確認手順と記入用のカードを紹介します。個別の素材について、利用の適法性を保証するものではありません。

「無料で手に入る」と「作品に使ってよい」は別のこと

画像を保存できることと、その画像をゲームの背景として公開できることは同じではありません。確認するのは価格ではなく、誰が、どのような使い方を認めているかです。

文化庁の著作物の自由利用に関するQ&Aでも、法律上の例外に当たる場合などを除き、他人の著作物の利用には権利者の了解が必要であり、利用を認める表示がある場合も、その目的・方法の範囲内で使うという考え方が示されています。

たとえば、素材ページに「無料」とだけ書かれていても、加工やゲームへの組み込みまで認めているかは不明です。「出典を書けば何にでも使える」という意味にもなりません。

家庭では、条件を読み解けないものをすぐに使うより、「使えるか確認中」の候補として分けておく方法をおすすめします。素材が決まるまで、仮の絵や音で制作を進めても構いません。

画像・音楽を探す前に、候補の違いを比べる

次の表は、素材探しの出発点を整理したものです。表だけで利用可否を決めず、配布元の条件と照らし合わせてください。

素材の候補 確かめたいこと 家庭での扱い方
自分で考えて描いた絵・作った音 他人の絵や曲を写したものではないか 外部素材に頼らず制作する候補にする
Scratchが用意する画像・音 公式の利用条件と、素材に示されたライセンス 外部検索を広げる前に、作品に合うものを探す
素材配布サイトの画像・音 加工、作品公開、素材の取り出し・再利用に関する条件 条件を確認できた候補だけ残す
画像検索の結果・動画から抜き出した音 元の権利者と、その人が認める利用範囲 出所や許諾が不明なら採用を保留する

Scratchの公式規約では、制作を助ける画像・音などの素材について、該当するライセンスに従うことが求められています。「公式素材だから条件なし」と考えず、Scratch利用規約の第7節を確認してください。

初めて取り組む家庭なら、まず自分で考えた図形やキャラクター、公式に用意された素材を候補にする進め方が現実的です。これは法的な優劣ではなく、確認先を絞るための提案です。

公開する作品の素材を確認する手順

1.検索結果ではなく、元の配布ページへ進む

画像の一覧画面や、誰かが集めたまとめページだけで判断しないようにします。作者・権利者が示され、利用規約やライセンスへ進めるページを探してください。

配布元が見つからない場合は、「誰が許可しているか不明」と記録して保留にします。探し続けることを制作の必須条件にせず、別の素材へ替える選択肢も残しましょう。

2.作品の中で何をするか、具体的に書く

「子どもの学習に使う」だけでなく、「背景を切り抜く」「色を変える」「音を短く編集する」「Scratch上で作品を公開する」まで書き出します。その使い方が、配布元の認める範囲に含まれるかを読み合わせます。

特に注意したいのは、家の中で試すことと、ネット上で公開することの違いです。文化庁は、インターネットへの無許可のアップロードが「私的使用のための複製」の範囲に含まれないことを説明しています。「家で使えたから公開もできる」とは判断せず、文化庁の公開・共有に関する解説も確認しましょう。

3.Scratchへの投稿と両立する条件か確かめる

Scratchでは、投稿した内容を他の利用者や運営が規約に従って利用するための許諾が定められています。また、投稿者には、その許諾に必要な権利を確保することが求められます。根拠はScratch利用規約の第8節です。

そのため、配布サイトで「ゲームへの利用可」と書かれていても、それだけで確認完了にはしません。「素材単体の再配布禁止」などの条件がある場合は、作品から素材を取り出して再利用できる形での投稿まで認められるか、配布元に確認する必要があります。両立するか分からない場合は採用を保留してください。

4.必要な表示を確認してから組み込む

作者名、配布ページ、ライセンス、加工した内容など、求められる表示を確認します。たとえばCC BY 4.0では、適切なクレジット、ライセンスへのリンク、変更した場合の表示などが必要です。詳しくはCreative CommonsのCC BY 4.0日本語説明で確認できます。

ただし、表示事項を満たすことと、Scratchへの投稿条件まで満たせることは別の確認です。特定のライセンス名だけで一律に判断せず、実際の条件を確かめましょう。

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そのまま使える「素材利用確認カード」

ここまでの確認を、素材ごとに次のカードへ残してみてください。これは家庭用の整理案であり、記入すれば利用許諾を得たことになる書類ではありません。

  • 使いたい素材:画像・音の名前、ファイル名
  • 作者・権利者:配布元に記載された名前
  • 元のページ:素材ページと利用条件ページのURL
  • 予定する使い方:背景、キャラクター、効果音など。加工の内容と公開先も記入
  • 確認できた条件:公開、加工、取り出し・再利用などについての記載
  • 必要な表示:作者名、ライセンス、変更内容など
  • 確認日:条件を読んだ日
  • 判断:条件を確認できた/問い合わせ中/不明なので別の素材にする

子どもには「この絵は誰が作ったのかな」と尋ねるところから始め、難しい規約の読み合わせは保護者が担当する形でもよいでしょう。カードをすべて本人に書かせる必要はありません。

問い合わせる場合は、「Scratchで背景として加工・公開したい。作品から画像を取り出して他の利用者が再利用できる場合もあるが、この使い方は可能か」と具体的に伝えます。返事がない状態は、許可を得た状態とは分けて扱ってください。

条件が不明でも、作品づくりは止めなくてよい

たとえば、子どもが好きなゲームの主人公を動かしたがっている場面を考えてみます。使いたい画像の許諾が確認できないなら、「そのキャラクターを使うこと」と「ジャンプする動きを作ること」を分けてみましょう。

先に丸い図形を仮の主人公にして、ジャンプや得点の仕組みを作ります。見た目は、利用条件を確認できた素材か、他人のデザインを写さず自分で考えたキャラクターに置き換える案を出せます。

音楽も同様です。「盛り上がる曲を流す」代わりに、まず無音で完成させる、得点時だけ自分で作った短い音を鳴らす、といった制作案があります。ただし、市販の曲を自分で歌い直せば無条件に使えるわけではありません。Scratchもカバー曲の投稿には原曲に関する権利の確保を求めています。公式規約の第8.4項を確認してください。

「使えないから終わり」ではなく、「今は別の材料で作る」。素材の確認と、動きの制作を切り分けるための選択肢です。

よくある質問(FAQ)

作者名や出典を書けば、ネットの画像を使えますか?

出典の記載だけでは利用できるとは限りません。まず利用が認められているかを確かめ、そのうえで表示条件を満たします。基本的な考え方は文化庁のQ&Aを参照してください。

ほかの子のScratch作品に入っていた画像なら使えますか?

投稿されているという事実だけで、その画像の権利まで確認済みとは判断しないでください。元の画像の出所も確認しましょう。Scratchの規約でも、投稿内容の権利確保は投稿者の責任とされています。公式規約の第8.5項が確認先です。

購入した音楽なら、作品のBGMにできますか?

購入したことだけでは判断できません。音源を作品に組み込んで公開する許諾まで含まれるかを確認する必要があります。文化庁は、録音物には曲自体とは別に、歌手・演奏者・録音物制作者の権利があることも説明しています。文化庁の第4問・第2問を確認してください。

利用規約が難しくて判断できないときは?

不明な箇所を残したまま公開を進めず、配布元へ使い方を具体的に問い合わせるか、別の素材へ替える方法をおすすめします。制作練習は仮の図形や無音でも進められます。個別の法的判断が必要なら、著作権に詳しい専門家への相談を検討してください。

素材を自分で作る方法も、教室で相談する

素材の許諾を教室に保証してもらうのではなく、「使いたい画像を、自分で考えた絵に置き換える方法を知りたい」と、制作の課題として相談する方法もあります。

CotoMiraiでは、年齢・興味・理解度に合わせた個別指導で、プログラミングやロボットを使ったものづくりに取り組めます。指導方針はCotoMirai公式サイトで紹介しています。

南青山周辺で学びの場を探している方は、無料体験で希望する制作内容をご相談ください。公式案内では、スクールの無料体験は年中以上が対象で、年中未満のお子さまには幼児向けイベントを案内しています。参加方法は申込ページでご確認ください。

Scratchの規約に関する記述は、公式ヘルプセンター掲載の2026年1月22日更新版を参照しています。利用時には最新の規約と各素材の条件をご確認ください。

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