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子どものScratch作品を公開する前に|個人情報を確認するチェック表

コラム

子どもがScratchで作ったゲームを「みんなに見せたい」と言うけれど、本名や学校の情報が入っていないか心配。そんなときは、動く画面だけでなく、画像・録音・使っていない素材・説明欄・プロフィールまで確認してから公開を判断しましょう。

直し方が分からない部分があれば、その日は公開を保留して構いません。まず家族に同じ端末で遊んでもらう方法もあります。この記事では、作品の出来栄えではなく、公開前に個人情報を点検する手順に絞って紹介します。

Scratchの「共有」は、家族にだけ見せる操作ではない

最初に親子でそろえたいのは、「誰に見せるか」という認識です。Scratchの共有操作は作品を公開するもので、家族にURLを送ることと、家族だけが閲覧できることは同じではありません。公開手順は、Raspberry Pi FoundationのScratch入門教材でも説明されています。

子どもには、例えば「おばあちゃんに見せたいんだね。ネットに公開すると、おばあちゃん以外の人も見る場所になるよ」と伝えてみてください。そのうえで、見せたい相手と見せ方を分けて考えます。

Scratchのコミュニティーガイドラインでは、個人情報を非公開にし、本名や電話番号、住所などを載せないよう求めています。作品の中の情報も、公開前に点検する対象にしましょう。

以下のチェック表は、公式の認定基準ではなく、家庭で確認しやすいように整理した提案です。すべて確認しても安全を保証するものではありません。

公開前チェック表|動く画面の外も点検する

完成した作品を一度遊ぶだけでなく、編集画面も開いて確認する方法をおすすめします。保護者が操作を担当し、子どもに「この写真はどこで撮ったの?」「ほかにも録音した音はある?」と尋ねながら進めてください。

確認する場所 探したい情報の例 修正の候補
タイトル・せりふ・文字入り画像 本名、学校名、学年と組、友達の名前 作品名、架空の人物名、架空の学校名に替える
背景・コスチューム・写真 名札、制服の校章、自宅の表札、学校の掲示物 個人情報のない絵や別の画像に差し替える
録音した音 名乗り、家族の呼びかけ、学校や住所を話す声 内容を変えて録り直すか、効果音などに替える
使っていない素材・名前・メモ 古い写真、録音、スプライト名、コードのコメントに残した情報 不要なものは削除し、必要な名前は一般的な表現に直す
作品ページ・プロフィール 自己紹介、居場所、連絡先、学校を特定できる説明 作品の遊び方や好きな制作テーマに書き換える

表の例にない情報でも、「知らない人に、自分や友達の生活場所・連絡先を教える内容になっていないか」を考えてください。南青山周辺の公園や建物を題材にした場合も、地域の風景そのものと、「自分がいつもいる場所」を示す説明は分けて点検するのがよいでしょう。

実行画面に出ない素材も確認候補にする

Scratchでは、公開した内容をほかの利用者が改変して作品にする「リミックス」が想定されています。単に完成画面を鑑賞してもらうだけではないことを、公式ガイドラインの共有・リミックスに関する説明で確認できます。

そのため家庭での点検では、「ゲーム中に表示されないから大丈夫」と判断せず、使わなかった写真や音声も確認候補にしてください。例えば、背景を絵に替えた後でも、元の自宅写真を素材として残していないかを見直します。

プロフィールは作品とは別に開く

作品の内容を直しても、自己紹介欄に学校名を書いていたら、そちらの確認が残ります。Scratch Foundationのオンラインコミュニティー入門ガイド(英語PDF)でも、プロフィールに本名・所在地・学校名などの個人情報を書かないよう案内しています。

家庭では、ユーザー名やアイコンも合わせて見直すことをおすすめします。気になる表示が見つかり、変更方法が分からない場合は、公開を急がず公式のヘルプで確認しましょう。

「消すとつまらない」を避ける、架空の設定への置き換え方

個人情報を見つけたときは、まず「作品で何を表したかったのか」を残せないか考えます。これは公開のために表現を諦める話ではなく、現実の情報を使わずに伝える工夫の提案です。

例えば「自分の学校を冒険するゲーム」なら、学校名を消すだけでなく、舞台全体を「ほしぞら学園」のような架空の学校に替える案があります。実際の教室配置を再現する代わりに、空飛ぶ図書室や地下の迷路を追加してもよいでしょう。

友達との出来事を物語にしたい場合は、名前だけを替えるのではなく、登場人物を動物にしたり、場所や出来事の組み合わせを変えたりする方法を検討してください。相手が分かる情報が残っていないかも点検します。

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録音した自己紹介も同様です。「○○小学校の○○です」という音声なら、「このゲームは矢印キーで遊びます」という案内に録り直す選択肢があります。声を使うかどうかも、子どもと相談して決めましょう。

声をかけるなら、「ここは公開できない」だけで終えず、「学校の名前を架空にして、冒険の仕掛けは残そうか」と修正する場所を具体的に示してください。以下はすべて説明用の例で、実際の受講生の事例ではありません。

確認から公開判断まで、親子で進める手順

  1. 誰に見せたいかを聞く。家族、友達、知らない人も含む利用者など、子どもが思い描く相手を確かめます。
  2. 作品を動かし、場面を切り替える。スタート画面だけでなく、成功・失敗・終了時の文字や音も点検します。
  3. 編集画面と作品外の欄を見る。素材、名前、メモ、作品説明、プロフィールをチェック表に沿って確認します。
  4. 直した箇所をもう一度見る。画像を替えたら元の素材、音を替えたら古い録音が残っていないかも確認します。
  5. 公開するか、保留するかを決める。保護者が確認できていない箇所や、子どもが見せたくない部分があれば、いったん止めます。

確認メモは「場所/気になる情報/対応」の形で十分です。例えば「終了画面/本名の署名/作者用の呼び名に変更」と書けば、直す箇所を共有できます。メモ自体に本名や住所を書き写す必要はありません。

公開を迷うときは、目的に合う別の見せ方を選びましょう。

  • 家族に遊んでもらいたい:公開せず、同じ端末で操作してもらう。
  • 離れて暮らす家族に完成を知らせたい:作品内と周辺画面の情報を点検したうえで、保護者が管理する連絡手段で画像などを送る。
  • 広く作品を見てもらいたい:公開の意味を親子で確認し、未確認箇所を解消してから判断する。

画像を送る場合も、宛先の間違いや転送まで防げるとは考えず、送る内容を必要な範囲に絞ることをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

作品のURLを家族にだけ送れば、限定公開になりますか?

送信先を家族に絞ることと、Scratch上の閲覧者を家族に限定することは別です。公式のコミュニティー入門ガイドでは、共有された作品などは、ログインしていない人にも公開されると説明されています。家族だけに見せたいなら、まず同じ端末で見せる方法を検討してください。

録音した声は、全部消す必要がありますか?

この記事では、声があるという理由だけで一律に削除する提案はしていません。まず音を最後まで聞き、本名や学校名、家族の会話などが入っていないか確認してください。声そのものを公開したくない場合や判断に迷う場合は、効果音への変更や公開保留を選べます。

友達の名前は、友達が許可すれば載せてもよいですか?

本人がその場で了承しても、それだけで公開を進めないようにしましょう。Scratchの個人情報に関するルールを前提に、家庭では友達の本名を使わず、架空の人物へ置き換える方法をおすすめします。ほかの情報から相手が分からないかも確認してください。

公開後に個人情報を見つけたら、どうしますか?

まず共有を解除し、該当箇所とほかに残っている情報を確認してください。共有解除は、公式の入門ガイドの「Share!」の項目で案内されています。ただし、それを他者の手元にある複製まで消せる保証とは考えないでください。困った場合は、Scratchの公式窓口にも相談しましょう。

作品を公開するかどうかと、ものづくりを続けるかどうかは、別々に決めて構いません。公開しない作品でも、家族と遊ぶ、仕掛けを増やす、先生に見せるといった次の楽しみ方を選べます。

CotoMiraiでは、年齢・興味・理解度に合わせた個別指導を行っています。無料体験では、教材や進め方、家庭でのプログラミング教育についても説明しています。詳しくはCotoMiraiの公式案内をご確認ください。作品の公開前点検を体験中に依頼できるかは、公式案内では確認できないため、希望する場合は申し込み時にお問い合わせください。

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