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不登校だからこそ、ものづくり教育とコミュニケーション、対話【東京都港区不登校フリースクール】

コラム

1. 好きなものに熱中することが学びの原点

子どもが学びに没頭するためには、「好きなことを自由に追求できる環境」が必要です。ものづくり教育は、まさにその環境を提供する手段の一つです。

  • 自分の興味に基づいて学ぶ
  • 試行錯誤しながら、創意工夫をする
  • 結果が目に見える形になることで達成感を得る

例えば、ロボット制作、3Dプリンティング、電子工作、プログラミングなど、自分の手を動かして何かを作る経験は、単なる知識の習得以上に、学びへのモチベーションを高めます。自分で考え、工夫し、作り上げることで、「自分の好きなことを深く探求する力」が育まれます。

2. ものを通して人と関わる

ものづくりは、一見すると個人で完結する活動に思えますが、実は「他者と関わるための媒介」としての大きな役割を果たします。

  • 自分の作品を媒介として、他者との会話が生まれる
  • 仲間と協力してプロジェクトを進めることで、コミュニケーションが生まれる
  • 作品を通して、自分の考えや世界観を表現する機会が増える

例えば、プログラミングで作ったゲームを友達に遊んでもらう、作ったロボットをプレゼンテーションする、といった活動は、ものを通して人とつながる経験になります。直接「話すこと」が苦手な子どもでも、作品を媒介としたコミュニケーションならば、自然に関わりが生まれやすくなります。

3. コミュニケーションの矢印の向きを変える

ものづくり教育の過程では、「コミュニケーションの矢印の向き」を変えることが重要です。

① 内向きの矢印を大切にする

現代社会では、「人と関わること」「協調すること」が重要視され、**内向きの矢印(自己探求)**が軽視されがちです。

  • チームワークや協働を求められる機会が多い
  • 自分の好きなことに没頭する時間が削られやすい
  • 「個で考える」よりも「集団に適応する」ことが求められる

しかし、内向きの矢印、つまり「自分の好きなことに没頭する時間」は、創造力や思考力を養う上で不可欠です。好きなことに集中し、それを深く掘り下げる経験がなければ、自分自身を理解し、他者と関わる準備をすることが難しくなります。

実際に、不登校の子どもたちの多くは、「学校の集団生活のリズムに合わない」「自分のペースで学びたい」と感じています。彼らにとって、自分の好きなことを深く探求する機会が十分に確保されないことが、学校に適応できない要因の一つになっています。

② 外向きの矢印へと発展させる

内向きの矢印を大切にした後、次に「他者とつながる」フェーズへ移行します。

  • 作品を発表し、他者の反応を得る
  • 仲間と協力し、共同で制作する
  • 他者のために何かを作る経験をする

例えば、

  • 友達のためにプログラムを作る
  • 誰かが困っていることを解決するアイデアを形にする
  • チームで一つの作品を作る

この段階になると、「ものづくりを通して他者と関わる」ことが自然な流れになります。内向きの矢印が十分に機能しているからこそ、外向きの矢印もスムーズに生まれるのです。

4. まとめ:ものづくりを通じて学ぶ「対話」の大切さ

ものづくり教育は、単なる技術習得の場ではなく、「対話の場」としての可能性を持っています。

  • まずは自分の好きなことに没頭することから始める(内向きの矢印)
  • ものを通じたコミュニケーションの機会を作る(媒介としての役割)
  • 他者との関わりを通じて、学びを深める(外向きの矢印)

このプロセスを経ることで、子どもたちは「自分の好きなことを軸にしながら、他者との関わりを楽しむ力」を育んでいきます。

現代社会では、「まず人と関わること」が求められがちですが、本来は「自分自身を知ること」こそが最初のステップです。ものづくりは、そのプロセスを自然に促し、自己探求と他者との関係性のバランスを取ることを助けます。

ものづくりを通じた学びが、子どもたちの成長の場となるような環境を整えることが、これからの教育に求められる重要なポイントとなるでしょう。

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