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小学生の不登校【子どもが不登校になったら】子どもの居場所:多様な学びを考える【東京都港区不登校フリースクール】

コラム

1. 不登校の子どもが増えている現状

近年、日本の学校における不登校の児童・生徒の数が増加しています。文部科学省の調査によると、2022年度の不登校児童生徒数は小中学生合わせて約29万人を超え、過去最多となりました。特に小学生の不登校児童は急増しており、2010年度には約2万5千人だったのに対し、2022年度には約9万人にまで増加しています。これは10年余りで約3.6倍に増えた計算になります。

また、不登校の増加は単なる一時的な傾向ではなく、長期的な変化として現れています。2000年代前半には、小中学生の不登校児童生徒数は10万人前後で推移していましたが、2010年代以降から急増し始めました。特に2019年からのコロナ禍によって、この傾向はさらに加速しています。

コロナ禍による不登校の増加

新型コロナウイルスの流行により、多くの学校が一時的に休校し、オンライン授業が導入されました。この期間中に、「学校に行かなくても学べる」ことを実感した子どもが増えた一方で、コロナ禍によるストレスや生活リズムの変化、人間関係の断絶が影響し、不登校が増加したとも言われています。

また、コロナ禍による教育環境の変化をきっかけに、「自分に合った学びのスタイルを選びたい」と考える家庭も増えており、学校以外の学びの場への関心が高まっています。

2. 変化する教育のあり方と不登校

かつては、不登校というと「子どもや家庭の問題」と捉えられがちでした。しかし、近年では「学校の環境や仕組みが子どもに合っていないのではないか?」という視点が注目されています。

学校の仕組みが子どもに合わなくなっている理由

  • 一斉授業の限界:学習スピードの個人差が大きい中、全員が同じペースで学ぶことに無理がある。
  • 対人関係の負担:集団生活が苦手な子どもにとって、学校がストレスの多い環境になりがち。
  • 自由度の少なさ:学校では決められた時間割やルールに縛られ、子ども自身が主体的に学ぶ機会が少ない。
  • 多様な学び方の不足:オンライン学習や体験型学習など、現代の子どもに合った学びの選択肢が少ない。

こうした要因から、「学校に通うことが難しい」と感じる子どもが増えているのです。

3. 「安心できる場所」から「自分を表現できる場所」へ

不登校の子どもにとって大切なのは、ただ「安心できる場所」があることに加え、自分のやりたいことに取り組める環境があることです。

安心できる環境が子どもの可能性を広げる

「安心できる場所」とは、単に「学校に行かなくてもよい場所」ではなく、子どもが自分らしくいられる環境を指します。プレッシャーを感じることなく、心からリラックスできることで、子どもは自己表現をする余裕を持つことができます。

  • 強制されずに学べる:決められたカリキュラムに縛られず、興味のあることを自由に学ぶことで、自発的な学びが促される。
  • 安心して過ごせる:無理に集団に適応する必要がなく、子ども自身のペースで関わりを持てる。
  • 自分の得意なことを見つけられる:創作活動やプログラミングなど、個々の能力を活かせる環境がある。

例えば、ものづくりやロボットプログラミングなどの活動は、不登校の子どもにとって非常に有意義な選択肢になりえます。手を動かしながら試行錯誤し、問題解決をする経験は、自信を育み、新たな学びへの意欲を引き出します。

4. 学校に行かなくても「学び」は続けられる

最近では、学校以外での学びも正式に評価される流れが進んでいます。

学校外での学びが出席扱いになるケース

文部科学省の方針により、

  • フリースクールやオンライン学習
  • 地域の学習支援センター
  • プログラミングやものづくりの学習プログラム

といった場所での学びが、学校の出席日数としてカウントされる場合が増えています。

「学校に行かない=勉強が遅れる」という考えは、もはや過去のものになりつつあります。多様な学びの機会を活用することで、子どもたちはそれぞれのペースで成長していくことが可能です。

5. 親だけで抱え込まず、相談できる場を作る

子どもの不登校に直面したとき、親が一人で抱え込む必要はありません。大切なのは、外部の支援を活用しながら、子どもに合った学びや環境を見つけることです。

相談できる場所や支援機関

  • 教育支援センター(適応指導教室):自治体が運営し、学校に通わない子どもが学べる場。
  • フリースクール・オルタナティブスクール:学校以外の学びの場として全国に広がりつつある。
  • 親の会・支援団体:不登校の子どもを持つ親同士で情報交換や悩み相談ができる。
  • オンラインカウンセリング:専門家に相談しながら、子どもに合った対応を考える。

6. まとめ:学びの形はひとつではない

不登校は決して「終わり」ではなく、「新しい学び方を見つける機会」でもあります。

学校に合わない子どもが増えているのは、社会全体が変化し、学びの選択肢が広がっている証拠です。大切なのは「学校に行くか行かないか」ではなく、「どのように学び、成長していくか」です。

「子どもが安心して学べる場所は、学校だけではない」。そんな視点で、子どもに合った道を一緒に探していきましょう。

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