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東京都のプログラミング教育の現状!

2020年度より、全ての小学校でプログラミング教育が必修化されました。これに合わせ、各自治体ごとに様々な取り組みを実践しています。この記事では、以下の項目に沿って東京都のプログラミング教育の状況について徹底解説していきます。

  • そもそもプログラミング教育が目指すものは何?
  • 2018年度・2019年度の東京都の取り組み
  • 現在の東京都でのプログラミング教育実践の事例を紹介!

そもそもプログラミング教育が目指すものは何?

引用元:プロ研

 全国で必修化されたプログラミング教育ですが、そもそも何を目指して実施されているのでしょうか?

 文科省は、プログラミング教育の目的について「プログラミング的思考を身に着けること」を目的として掲げています。これは、PCを十分に使えることだけを目的としておらず、自分が意図する『動き』を実現するために必要な指示を、論理的に考えていく力をつけていくことを指しています。プログラミングのソースコードが組めるようになるかどうかではなく、自身の目的に対して論理的に行動できるかどうか、という考え方です。

 なお、このプログラミング的思考力をつけていくための手段については、各自治体・小中学校に委ねられているのが現状です。明確なカリキュラム・教材が決まっていないのが現時点でのプログラミング教育の実情です。

2018年度・2019年度の東京都の取り組み

 東京都では、完全必修化となるより前に都内の一部の公立小学校をプログラミング教育推進校として指定し、プログラミング教育のモデルケースとして実践・教育を進めていました。

 2017年度は7つの小学校だけが対象でしたが、2018年度・2019年度はこれを75校に拡大し、より広く教育機会を提供していました。推進校・企業・大学等の協力機関・東京都の教育委員会の三者が連携することで児童たちにプログラミング教育の機会を提供しました。

 具体的な研究授業として、小学6年生の理科の時間に電気を有効活用するためのプログラム作成に取り組む活動を実施しました。明るさセンサー教材を活用し、どのように電気を制御するかを通してイメージの具体化を進めました。また、総合的な学習の時間には自分たちが意図したロボットの動きが実現できるかの実践会も実施しました。

 東京都は、これらの研究授業・公開授業を通して2020年度からの完全必修化を迎えました。

現在の東京都でのプログラミング教育実践の事例を紹介!

 東京都のプログラミング教育について、必修化以降の教育実践の事例を2つ紹介します。

 2023年、板橋区中台小学校の2年生がKOOVというプログラミングソフトを使って実際にトラックを動かす活動をグループワーク形式で実施しました。「トラックを自分たちの想定通りに動かす」という部分がプログラミング的思考の基礎となってきます。実際の動きを見つつ、与える命令を随時修正していく様子が見られました。

引用元:都小プロ研

 東京都府中市立南町小学校では、低学年のうちから活用できる教材「ソビーゴ」を活用したプログラミング教育を実施しています。

 これはいきなりPCに触れていくものではなく、まずは命令のイメージをリアルの質感で持てるブロック教材から指導を開始します。ブロックでの命令イメージが持てるようになった段階でアプリ教材にシフトしていき、小1〜小3まで継続的にプログラミング教育を継続できるものになっています。

 はじめは単純な命令処理だけで完結するものですが、ステージが進むごとに繰り返し処理・関数処理・連結処理など上位のプログラミングの考え方にシフトしていく形になっており、教員も児童も無理なくステップアップしていける教育方法となっています。

引用元:みんなの教育技術

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/administration/pr/files/tokyo_no_kyoiku201805_es/tokyo114es.pdf

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