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スクラッチジュニアの特徴と使い方:デジタル絵本を作る

コラム

子供たちの教育において、プログラミングは新たな「読み書き」のような基本的なスキルとなりつつあります。スクラッチジュニアは、最も若い学習者たちにとって理想的な入門ツールです。この記事ではスクラッチとの違い、そしてCotoMiraiで行っている1つの取り組みとしてスクラッチジュニアを使った絵本作りを通して、作文能力とプログラミングスキルの両方を育む方法について掘り下げていきます。

スクラッチジュニアとは?

スクラッチジュニアは、5歳から7歳の子供たちを対象にしたプログラミング教材です。タブレット上で動作するこのアプリは、子供たちが遊びながらプログラミングの基本を学べるように設計されています。色と形で区別されたブロックを組み合わせることで、キャラクターを動かしたり、簡単なゲームやアニメーションを作成したりすることができます。

スクラッチとの違い

スクラッチジュニアは、その名の通りスクラッチの「ジュニア版」と位置づけられていますが、いくつかの重要な違いがあります。まず、対象年齢がより低く設定されており、文字を読む必要がないため、読み書きがまだ十分でない子どもたちでも楽しむことができます。スクラッチがテキストベースの命令を含むのに対し、スクラッチジュニアではすべての命令がアイコンとシンボルで表されているため、直感的に理解しやすくなっています。

スクラッチジュニアで絵本を作る:読解力や作文能力を育てる

CotoMiraiでも実施しているスクラッチジュニアのユニークな活用法の一つが、絵本作りです。
子どもたちは自分の物語を考え、それをプログラミングを通じてデジタル絵本として実現します。
プログラミングはプログラミング言語と入れるるように1つの体系的な言語です。それぞれの単語に意味があったり、適切な文法があります。これは私たちが日本語や英語を学ぶということと同じような部分があると考えています。自分で考えたストーリを順序立てて言語(日本語や英語)で表現する。それをプログラミングの言語に翻訳して制作を進めていくという取り組みを行うことで、本質的なプログラミングの理解につながると考えています。

活動は3つのレベルに分かれています。
・見本の数字や順番を変える
・問題文を正しく読んで、プログラミングを作成する
→問題文の通りにプログラミングを作るような活動を行なっています。
・言葉で表現されたものをプログラミングで表現する方法を考える
→例えば、主人公が”喜んでいる”という状況をどのような動きでどのように表現するかを考えて言語化を行います。その後にその言語化された動きを自分でプログラミングで表現する活動を行います。
です。


また作文能力だけでなく、物語の流れを論理的に組み立てるプログラミング的思考も同時に養われます。キャラクターや背景を選び、シーンごとにアクションをプログラムすることで、物語の構造を学びながら創造性を発揮することができます。

スクラッチジュニアは、子供たちがデジタル時代の基本的なスキルを楽しみながら学ぶための扉を開きます。プログラミングと物語作りを組み合わせることで、彼らの想像力を育み、新しい表現の形を探求する旅に出ることができるのです。

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