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プログラミング教育の教材の選び方:ドリル型とクリエイティブ型の教材

コラム

プログラミング教育といった時にプログラミング教育用の教材は大きく2パターンがあると思います。どちらも目的に応じて選択することが大切です。ただプログラミングを子どもたちが触れるようになったことによって学習や教育自体をドリル型からクリエイティブ型に変えていくということが重要だと思います。

 ドリル型 と クリエイティブ型 のプログラミング教材

1. ドリル型

ドリル型の教材というのは与えられた課題をクリアしてくことが目的の教材です。課題をクリアすることである知識やスキルを習得することを目的としていることが多いです。例えば今の学校の教育はこのようなアプローチのものが多く、多くのプログラミングの教室でもこのような活動をしていることが多いかもしれません。

メリット:

  1. 基礎知識の習得: ドリル型の教材は、基本的なプログラミングの知識や技術を効率的に習得するのに適しています。
  2. 成果の測定: 学習者の進捗や理解度を具体的な課題の完了度合いで測定しやすい。
  3. 自動化されたフィードバック: 課題の正誤判定が自動化されている場合、学習者は即座にフィードバックを受け取ることができる。

デメリット:

  1. 柔軟性の欠如: ドリル型の教材は、ある程度の固定されたカリキュラムに従うため、学習者の興味やニーズに応じて内容を変更するのが難しい。
  2. 創造性の制約: 与えられた課題の枠内での学習が中心となるため、自由な発想や創造性を発揮する機会が限られる。

具体的な例:

  • hour of codeは特定のトピックや技術に関する一連の課題を提供し、学習者がそれを解決することでスキルを習得します。
  • CotoMiraiで扱っている教材だとマインクラフト、スクラッチジュニア、KOOVのジュニアレベルとかはこれに近いイメージです。

2. クリエイティブ型

クリエイティブ型の教材は学習者が自由に表現することを手助けするような教材です。手段としての側面が強いと言えるでしょう。そのツールを使って学習者はより豊かな表現を行えるようになったり、より実践的な問題解決に取り組みます。

メリット:

  1. 創造性の育成: 学習者は自らのアイディアや興味に基づいてプロジェクトを作成することができる。
  2. 実践的な学習: 実際のプロジェクトを作成する過程で、プログラミングの知識だけでなく、問題解決やチームワークなどのスキルも習得できる。
  3. コミュニティとの交流: 作成したプロジェクトを共有することで、他の学習者や専門家からのフィードバックを受け取ることができる。

デメリット:

  1. ガイダンスの欠如: 一定の指導やサポートがない場合、学習者は方向性を見失うことがある。
  2. 基礎知識の疎漏: クリエイティブなプロジェクトに没頭するあまり、基本的なプログラミングの知識や技術を十分に習得しない場合がある。

具体的な例:

  • Scratchは、子供たちが自分のアイディアを形にするためのプログラミング環境を提供しています。学習者は自らのゲームやアニメーションを作成し、Scratchコミュニティと共有することができます。
  • CotoMiraiの活動では小学生向けのコース(スクラッチ・KOOV)ではこのような活動を中心に行なっていきたいと考えています。また各ジュニアのコースも後半やあるポイントではこのような活動に取り組んでいます。

その中で最近バランスいいなと思うのは
バーチャルKOOV

バーチャルKOOVは、実際の物理的なKOOVブロックを使用せずに、仮想空間上でKOOVの教材を体験できる教育ツールです。このツールは、プログラミングとロボット制御の基本を学ぶための教材として設計されています。

特徴:

  1. 実際の物理的制約のシミュレーション: バーチャルKOOVのフィールド上では、摩擦や重力などの物理的な要因が計算されています。これにより、学習者はセンサーを使用してロボットの動きを制御する必要があり、実際の環境でのロボット制御の挑戦を体験することができます。
  2. 問題解決的活動: バーチャルKOOVの課題は、答えが一つに限られていないため、学習者は様々なアプローチや方法で問題を解決することができます。これにより、学習者は創造的な思考や試行錯誤を通じて、独自の解決策を見つけ出す能力を養うことができます。
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